空き家問題にリノベーションで向き合っていく
2023-05-08

株式会社美想空間不動産
不動産事業部 買取再販課 飯尾 佳之様
不動産事業部 買取再販課 飯尾 佳之様
イエウリ登録日|2022年1月
住宅・土地統計調査(2018年 総務省実施)によれば、日本全国の空き家の数は約849万戸あります。近年では築年数が経過している建物をリノベーションして再利用する取り組みも多く見受けられ、各社が「空き家をなんとかしたい」と様々な施策を目にすることが増えてきました。今回のインタビューでは、「空き家」に目を向け、リノベーション事業に取り組んでいる会社様のお話をお伺いしてきました。
2020年にイエウリにご登録をいただいてから積極的に利用いただきありがとうございます。実際にイエウリを通して成約となっておりますが、使ってみての率直な感想はいかがでしょうか。
はじめてイエウリさんのサイトを見た時に、1件の送客に課金をされるシステムではないので、導入のしやすさが一番魅力だと感じました。
買取再販を始めたばかりであっても、登録費用はかかりませんし、成約課金型なので「まずは使ってみるか」とすぐに意思決定をすることができました。
いただく情報量も適切ですし、実際に成約にもなりましたので、取り掛かりやすさがイエウリさんの一番の魅力かなと感じています。
もともと他のサイトの利用はあったのでしょうか。
他の一括査定サイトの利用はしていました。
しかし、情報が届いたらすぐに対応をしなければいけないので、どれだけ夜遅くても案件をいただいたらすぐにショートメッセージを送る等をしていましたが、だんだんとそれが疲れてきてしまったんです。
他の不動産会社さんとのスピード勝負にもなっていますし、査定金額を提示しても他社さんの方が高かったりとなかなか思うように結果が出なかった日が続いていました。
ひと通り試してみて、導入面と効率的にいいなと思って現在利用しているのはイエウリさんだけですね。
そのように言っていただきありがとうございます。ちなみに御社は買取再販も力を入れておられますが、メインはリノベーション事業になるのでしょうか。
仰る通りで、リノベーション事業をメインに事業を行っています。
こちらのオフィスもすごく素敵な造りになってますよね。
もともと港湾運送会社の倉庫兼事務所で築66年経過で老朽化の為解体予定だったのですが、それをリノベーションしてオフィスに仕上げたんです。


オフィスとしての機能もそうですが、ショールーム、シェアキッチン、キッズスペース、カフェもありますので、街の中に溶け込んだ機能も併せ持っているのが特徴的ですね。
先ほどオフィス内を少しご案内いただきましたが、とても素敵な造りをされていて感動しました。
そんな風に言っていただけるのはすごく嬉しいです。私たちは、築年数が経過している建物をなんとか活かせないかと常に考えています。古民家再生と言われるように、過去と今をうまく融合させたあの雰囲気は、新築物件では再現をすることができません。
リノベーションならではの味わいをもっとみなさんに知ってほしいと思い、リノベーションを軸に色んなアイデアを社内で交わしているんです。
たしかに、このオフィスも築年数が経過しているからこそにじみ出ている建物の良さと今がうまく混ざりあっていますよね。例えば他にリノベーションならではの事例はありますか。
過去には例えば、奈良女子大学のみなさんとの共同プロジェクトで、築50年のアパートを再生したことがあります。


プロジェクト内容はこちらhttps://www.bisoukuukan.com/case/12741-2/奈良女子大学で住環境について学んでいる学生さん達とプロジェクトを立ち上げて、本事業に取り組みました。
築50年も経過していると、建物全体に少し薄暗い印象が出てしまっていて、アパートなのに賃借人が入らず、ずっと空室が続いている物件でした。
それを4ヵ月の工期を設けてリノベーションを実施したところ、空室だった部屋があっという間に満室で稼働をすることになりました。
所有者に喜んでもらえるのはもちろんのこと、人が住むようになれば地域の活性に繋がりますし、地域が活性化すればもっと人が集まるようになる好循環のサイクルを作ることができたと思っています。
これはリノベーションならではかもしれませんが、雇用を生むこともできるんです。
雇用を生むとはどんなことでしょう?
弊社で「SAUNARF」というサウナとサーフィンが両方楽しめる宿泊施設を宮崎、三重、徳島の3拠点で今年に作りました。
SAUNARFは宿泊施設なので、常駐のスタッフが必要になります。
しかし、その3拠点が私たちのいる大阪からは少し離れるため、社員の誰かが常駐をすることができません。
それならば常駐できる人を雇用しようとなったのです。
これはつまり、空き家を宿泊施設に再生させたことで、新たに雇用を創出したことになりますよね。
このような例から、空き家をリノベーションして再生することは、家そのものを復活させるだけではなく、地域の活性化や新たな雇用の創出と、違う側面にもシナジー効果が広がっていきます。
SAUNARFのサイトはこちら
https://surfwork-project.com/
イエウリでも地方の物件を相続したけど、売却をしたいというご相談をよくいただきます。
地方の実家を相続したけど、今後使わない、でも遠方だから売却に取り掛かるのにも重い腰をあげなければいけないと考える人はきっと多くいらっしゃるはずです。
また、今後は人口が減っていく見立てなので、今よりも益々空き家の数は増加していくと思われます。
イエウリさんにご相談があるように、我々にも空き家をなんとかしたいというご相談もいただいています。
それが売買なのか、リノベーションで再生をすることなのかは背景により様々ですが、微力ながらでも空き家対策として少しでも力になれればと思っています。

増加する空き家問題には、売買をすることで新たな所有者に手渡すのか、リノベーションをして宿泊施設にしたり、自分の居住地として活用したり、対策は様々あります。 空き家をそのままにしとくことで放火にあうリスクや、建物が倒壊するリスクもあります。 放っておくのではなく、その家をどうするのかをまずは個人が考えていくことが、今後の日本の空き家問題にとって最善の向き合い方になっていきそうです。
美想空間のYotubeはこちらhttps://www.youtube.com/@user-kr9ir1lf8j
場所
株式会社美想空間
大阪府大阪市港区築港2-1-27
大阪府大阪市港区築港2-1-27
聞き手
CS 佐々木大輔
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