お店を立ち上げた駆け出しのころはもちろん実績がなく、銀行からの融資がつきづらいこともあったため、まずは実績を積むために仲介に絞っていました。ありがたいことに徐々に実績がついてきたので、ようやく借り入れができるようになってきてから本格的に買取をスタートさせました。

とにかく一括査定サイトをかたっぱしから利用していました。とにかく使えるものは使ってみようと。ただ、登録をしてからは火曜水曜の休みも関係なくひっきりなしに査定依頼がくるので休みも惜しんでとにかく査定をしていましたね。「寝てられない・・・！」と思っていました。なぜかというと、例えば火曜日に査定依頼がきて休み明けの木曜日に電話をしても「もう来てもらう会社決まったから、おたくはいいや」と断られてしまうんですね。ゆっくりしているとこんな風に断られることがしょっちゅう、でも急いで対応できない時の方が多い、それなのに月に20万、30万の課金をされてしまうので、「もう何のためにやっているのかわからないな」と考える日が続いていました。

売主さんは誰もが「自分の家は高く売れるものだ」と思っているので、その「夢」の入口から「現実」の買取まで馴らしていくって結構大変じゃないですか。イエウリさんの場合、運営さんが売主様へ電話で初期対応をしていただいてますよね。買取という「現実」に向けて、ある程度仕上がった状態でイエウリさんからパスを受け取れるので、使いやすいなと感じています。

登録した当初は中々繋がらないことがほとんどでしたが、イエウリを辞めようとは思いませんでした。なぜなら毎月のランニングコストがかからず、そこそこの案件数を頂いているので、長い目で続けて行くことを考えていたからですね。そんな気持ちでスタートしていたので、「コストがかからない分、こんなものか」と感じていました。だけど、交渉権を獲得して、しっかりと売主さんとお話できて、実際に買えるようになってからは「ちゃんと買えるサービス」であることを実感できたので、いい意味で期待を裏切られた気分でした。

それでもありがたいなと思っているのは、売主さんが売却辞退となった場合、その物件に対して何社の提示があって、最高額がいくらだったのかを教えてくれる点です。ここはかなり見ています。他社の動きが見えない分、自社の査定額がどの位置だったのかをあとで見返す「復習材料」として次に活かすようにしています。

契約書の中に、引き渡しまでの間にコロナウイルスに罹ってしまった場合、契約を白紙にできるという文言をつけることがあるみたいですね。

この話は不動産売買でよくある「知ってたら買わなかったよ」の問題にも波及をすると考えています。

例えば売主さんが過去に新型コロナウイルスに罹ったことのある方だった場合、それを買主さんに言うべきか言わないべきなのか。もしかしたら買主さんの中には「それを聞いていたら買わなかった」と言われる可能性も考えると、買主さんに言ってあげるべきなのかなとか、当事者の立場になると考えることはたくさんありますね。告知事項とはまた違うと思うのですが、交通整備がされていない部分なので、今後なにかしらの影響が出てくる可能性は考えています。