住宅ローンの支払いが厳しい、他に金利の安い住宅ローンを見つけたなどでは住宅ローンを借り換えることで返済の負担を軽減できます。
しかし、住宅ローンを借り換えするとそれまでの団信は継続できません。
借り換えに伴い新たな住宅ローンで再加入が必要ですが、再加入にはデメリットや注意点があるので理解しておくことが重要です。
この記事では、住宅ローン借り換え時の団信の再加入について、デメリットや注意点を詳しく解説します。
住宅ローンの借り換え時に団信に再加入できる?
住宅ローンの借り換えとは、今の住宅ローンを別の金融機関の住宅ローンに借り換えることです。
新しく契約する住宅ローンで今の住宅ローンは完済し、以降は新しい住宅ローンを返済していきます。
新しい住宅ローンの金利が今よりも低ければ、借り換えにより返済額を下げられるため負担軽減が可能です。
しかし、今の住宅ローンで団信に加入している場合、借り換え時には団信についても考慮する必要があります。
また、現在の家を売却して新しい家に住み替える場合も、実質的には住宅ローンを組みなおす形になるため、新しい住宅ローンに対して団信に再加入する必要があります。
借り換え時に再加入できる
団信は契約している住宅ローンに付帯されている保障になるため、住宅ローン完済にともない保障は終了します。
借り換えの場合も、今の住宅ローンを完済した時点で今の団信の保障内容は終了し、新しい住宅ローンに引き継ぐことはできません。
ただし、新しい住宅ローンを契約する際、再加入は可能です。
とはいえ、前の団信と同じ保障内容で引き続き加入するのではなく、全く別の契約として加入することになります。
再加入には審査が必要
再加入は新規で申込むのと同様になるため、申込時には審査が必要です。
そのため、審査に通らなければ団信に加入できず、借り換え先の住宅ローンが団信を必須としていれば借り換え自体できない点に注意しましょう。
たとえ、以前とまったく同じ保障内容を選択した場合でも、以前とは年齢などの条件が異なってきます。
前回審査に通ったからといって、借り換え時の審査にも必ず通るわけではない点を覚えておくことが大切です。
住宅ローン借り換え時に団信に再加入する際のデメリット
借り換え時に団信に再加入するデメリットとして、以下の2つが挙げられます。
- 保障内容が変わる可能性がある
- 借り換え時に諸費用がかかる
それぞれ見ていきましょう。
保障内容が変わる可能性がある
団信の保障内容は契約する住宅ローンや金融機関によって異なります。
前回と同じ保障内容を希望しても、借り換え先の金融機関では同等の保障が受けられない可能性がある点に注意が必要です。
たとえば、借り換え前はがん保障付きの団信だったのに借り換えによって一般団信になるケースは珍しくありません。
保障内容も考慮して団信に加入している場合、借り換え後も必要な保障に加入できるかはしっかりチェックすることが大切です。
反対に、今の保障内容が充実していない、過剰すぎるから変更したいといった場合は、借り換えにより希望の保障内容に変更できる点はメリットといえるでしょう。
近年の団信は保障内容が手厚い商品も多いので、ある程度の年数が経過した住宅ローンであれば、借り換えにより保障を強化できる可能性があります。