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浄化槽を撤去・解体する際の費用相場は?利用できる補助金も解説

古い家を解体する際、浄化槽の撤去が必要なケースがあります。

浄化槽を撤去するとなると、その費用がどのくらいかかるか気になるところでしょう。

また、浄化槽撤去は届け出が必要なため、手順も押さえておくことが大切です。

この記事では、浄化槽撤去の費用相場や費用に影響する要因、撤去手順、さらに使える補助金まで分かりやすく解説します。

このページの目次
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浄化槽の撤去費用相場

浄化槽とは、汚水や生活排水を微生物の力で浄化する設備のことです。

下水道が整っている地域では、浄化槽は必要ありません。

しかし、現在の日本ではまだ下水道が整っていない地域もあり、そのような場所では浄化槽が必要になります。

浄化槽が設置されている場合、

  • 古い家を解体する
  • 下水道が整って不要になる
  • 別の浄化槽と交換する

などのケースで、浄化槽の撤去が必要です。

浄化槽は基本的に地中に埋まっているため、撤去にかかる工事費用もある程度かかります。

ここでは、浄化槽撤去の費用相場を「住宅の解体時に撤去」する場合と「単独で撤去」する場合に分けてみていきましょう。

住宅の解体時に撤去する場合

住宅の解体時に浄化槽を撤去する場合の費用の目安は、3~7万円ほどです。

この場合、住宅の解体費用に浄化槽撤去費用が上乗せされる形で請求されます(一般的な木造の戸建て住宅の場合、解体費用は100~250万円程度)。

一般的に、住宅を解体する際に浄化槽がある場合は一緒に撤去するケースがほとんどです。

解体工事中に浄化槽が発見され撤去が必要になると、撤去費用が割高になる恐れもある点には注意しましょう。

そのため、相続した家などは事前に浄化槽の有無を確認することが大切です。

浄化槽単独で撤去する場合

浄化槽を単独で撤去する場合の相場は5~10万円ほどです。

浄化槽撤去には地中や現場の事前調査や廃材の運び出しなどが必要です。

住宅と一緒に解体すればあわせて行えるためコストや時間の削減につなげられる反面、単独では割高になります。

ただし、浄化槽の種類やサイズ、撤去方法、立地などによっても費用は大きく異なります。

詳しくは業者に見積もりを取って確認するようにしましょう。

なお、いずれの撤去であっても浄化槽撤去前には清掃・消毒が必要となり、別途費用が3~5万円ほどかかります

浄化槽を清掃・消毒せずにそのまま撤去し汚水を放置すると、不法投棄に該当するなどでトラブルの恐れがあるので注意しましょう。

また、清掃・消毒については撤去する解体業者とは別に専門の業者に依頼する必要があり、解体・撤去費用とは分けて考えておく必要があります。

浄化槽の撤去費用に影響すること

浄化槽撤去費用に影響する項目は、以下のとおりです。

  • 浄化槽の種類
  • 浄化槽の大きさ
  • 浄化槽の材質
  • 浄化槽の撤去方法

それぞれ見ていきましょう。

浄化槽の種類

浄化槽には「単独処理浄化槽」と「合併処理浄化槽」の2種類があります。

単独処理浄化槽とは、汚水のみを浄化するタイプです。

生活排水についてはそのまま流してしまうため、環境に悪影響が出やすく現在では使用が禁止されています。

一方、合併処理浄化槽とは、汚水・生活排水両方とも浄化するタイプです。

現在新規で浄化槽を設置する場合は合併処理浄化槽の設置が義務づけられており、まだ単独処理浄化槽を使用している場合は切り替えが努力義務とされています。

なお、基本的には浄化槽の種類の違いは撤去費用に大きく関わってきません。

見積もりの際には種類についての記述がないケースがほとんどでしょう。

浄化槽の大きさ

浄化槽の大きさは家屋の面積に応じて規定されており、一般的な住宅であれば以下の3種類のいずれかで設定されていることが多いでしょう。

  • 5人槽:130㎡未満
  • 7人槽:130㎡以上
  • 10人槽:台所と風呂がそれぞれに設定されている二世帯住宅

家屋の延べ床面積で判断されるため、実際に住んでいる人数とは異なる点に注意が必要です。

基本的には浄化槽のサイズが大きいほど撤去費用は高くなります。

浄化槽の材質

浄化槽の材質には、「コンクリート製」と「FRP(繊維強化プラスチック)製」の2種類があります。

FRP製は、軽くて丈夫であり施工・メンテナンスしやすいことから現在の主流です。

一方、コンクリート製は強固ではありますが、劣化しやすいため、最近の住宅ではほとんど採用されていません

また、コンクリート製は定期的な補修も必要なことから、補修のタイミングでFER製に取り換えるケースが多くなっています。

それぞれの素材別の撤去費用の相場は以下のとおりです。

  • コンクリート製:7~15万円
  • FRP製:3~5万円

コンクリート製は撤去しにくいことからFRE製に比べ費用が高くなる点に注意しましょう。

浄化槽の撤去方法

浄化槽の撤去方法には、以下の3つがあります。

  • 全撤去:浄化槽本体や槽内の装置・部材まで全部撤去する方法
  • 埋め戻し:浄化槽の3分の1と中の部材を撤去し残りを地中に埋める方法
  • 埋め殺し:浄化槽・装置などは撤去せずにそのまま埋める方法

全撤去では、浄化槽をすべて撤去するため作業後には地中に何もない状態になります。

一方、埋め戻し・埋め殺しは地中に浄化槽の一部または全部が残っている状態です。

全撤去よりも撤去は容易ですが、衛生上の問題や地盤沈下のリスクがあるだけでなく不法投棄に該当する恐れもあるので注意しましょう。

自治体によっては全撤去以外認められていないケースもあるので、事前に確認しておくことが大切です。

基本的には全撤去費用が最も高くなり、埋め戻し・埋め殺しは費用を抑えやすくなります。

ただし、埋め戻し・埋め殺しは基本的に一時的な処置であり、現在の主流は全撤去です。

仮に、コストの都合などで一時的に埋め戻し・埋め殺しをした場合、後々全撤去しようとすれば最初から全撤去するよりも費用が高くなる点には注意しましょう。

なお、土地を売却する場合には埋め戻し・埋め殺しは適していません。

地中に浄化槽が残っていることでトラブルになる恐れもあるので、売却にともなう撤去では基本的に全撤去を前提に考えておきましょう。

浄化槽の撤去に使える補助金はある?

残念ながら、浄化槽撤去に適用できる補助金・助成金は基本的に設けられていません

ただし、単独処理浄化槽から合併処理浄化槽に交換する工事であれば補助金が設けられている自治体が多いので検討するとよいでしょう。

たとえば、千葉県千葉市では「千葉市合併処理浄化槽設置事業補助金1」として、汲取り便槽や単独処理浄化槽から合併処理浄化槽に変更する際、交換にかかる費用の一部の補助が受けられます。

補助金の有無や条件・補助率は自治体によって異なるので、お住まいの自治体のホームページや窓口で確認するとよいでしょう。

なお、補助金は基本的に着工前の申請が必要です。

申請する前に着工や解体業者と契約してしまうと補助を受けられないケースがほとんどなので、申請を検討する場合は申請手順まで確認しておきましょう。

浄化槽を撤去する手順

浄化槽を撤去する場合、撤去後に自治体への届出が必要となる点には注意が必要です。

ここでは、浄化槽撤去の全体の流れを押さえていきましょう

大まかな流れは、以下のとおりです。

  • 浄化槽を清掃する
  • 浄化槽を撤去する
  • 地方自治体に届出する

浄化槽を清掃する

撤去前に、浄化槽内の清掃・消毒が必要です。

汚水をそのままにして撤去をしてしまうと、悪臭などの原因となるだけでなく撤去工事に時間がかかり、追加料金が発生する恐れもあります。

また、撤去時に汚水が地下や河川に流れ込んで問題となると、施主に責任が問われる恐れがある点にも注意しなければなりません。

なお、浄化槽清掃ができるのは解体業者ではなく、自治体の許可を得た専門の業者です。

業者が分からない場合は、自治体の窓口などで確認するとよいでしょう。

浄化槽を撤去する

清掃が完了したら、浄化槽の撤去工事を行います。

なお、家の解体のみをして後から浄化槽が発見されると、工期の延長や追加費用が発生してしまいます

家の解体見積もりの際には浄化槽がないかもチェックしてもらうようにしましょう。

地方自治体に届出する

浄化槽を撤去したら自治体に「浄化槽使用廃止届出書」の提出が必要です。

提出期限は、使用を廃止した日(撤去した日)から30日以内となり、期限を超えると過料が課せられる恐れがあります。

また、浄化槽を新たに設置した場合も届出が必要です。

申請書は自治体ホームページや窓口で簡単に入手できるので、撤去後は速やかに手続きするようにしましょう。

届出については撤去時に解体業者に指示されるケースがほとんどですが、自分でも忘れないように覚えておくことが大切です。

浄化槽撤去を依頼する方法

浄化槽撤去の依頼先としては「解体業者」か「不動産会社」が挙げられます

解体業者に依頼する

基本的には解体業者に依頼することになります。

ただし、費用については解体業者によって大きく異なるので複数に見積もり依頼して比較することが大切です。

比較時には、見積額だけでなく実績や評判・対応・解体業許可の有無などもチェックし、信頼できる業者を見つけるようにしましょう。

なお、前述のとおり浄化槽清掃は解体業者ではなく専門の業者に依頼する必要があるため、あわせて探しておくとスムーズに撤去できます。

不動産会社に依頼する

家の解体にともない浄化槽も撤去する場合は、不動産会社が解体業者を手配してくれる可能性があります。

業者についてよく分からない・浄化槽撤去が必要か判断できないといった場合は、まずは不相談会社に相談してみるとよいでしょう。

不動産売却にともなう家の解体・浄化槽撤去であれば、まず「イエウリ」にご相談ください

イエウリでは、通常の一括査定サイトに比べより多くの不動産会社を比較できるため、信頼できる不動産会社を探すことが可能です。

また、無料でプロに相談できる窓口も設けているので、はじめての不動産売却や古い家の売却などの不安や疑問を解決できます

家の売却や解体の悩みなら、ささいなことでも気軽にご相談ください。

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まとめ

浄化槽が設定されているケースは珍しくなく、家の解体や土地の売却時には浄化槽撤去が必要になる可能性があります。

浄化槽撤去費用は5~10万円が目安ですが、浄化槽の材質やサイズ・撤去方法によっても異なります

また、撤去費用以外に清掃費用が別途必要になる点や、撤去後に自治体への届出が必要になる点にも注意しましょう。

家の売却にともなう浄化槽撤去であれば、まずは不動産会社に相談することをおすすめします。

イエウリで信頼できる不動産会社を見つけ、満足いく撤去・売却ができるようにしましょう。

1.
参考:千葉市 合併処理浄化槽への転換費用の補助制度
執筆者
逆瀬川勇造
逆瀬川勇造

明治学院大学卒。地方銀行勤務後、転職した住宅会社では営業部長としてお客様の住宅新築や土地仕入れ、広告運用など幅広く従事しました。2018年よりP.D.Pを設立。WEBを通して不動産に関する問題解決を目指します。 保有資格:宅建士、FP2級技能士(AFP)、住宅ローンアドバイザー、相続管理士

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