不動産売買や部屋探し、賃貸人の募集を成功させるには、信頼できる不動産屋へ依頼することが非常に重要です。
不動産屋といっても「大手不動産屋」と「地元の不動産屋」に分かれ、それぞれで魅力が異なります。
本記事では、優良な地元の不動産屋の探し方を中心に、依頼するメリットや探す際のポイントなどを詳しく解説します。
不動産売買を成功させたい方、不動産屋探しでお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
優良な地元の不動産屋の探し方
優良な地元の不動産屋を見つけるためには以下の探し方が有効です。
- インターネットで探す
- 地元の情報誌やチラシを活用する
- 現地の店舗を訪問する
- 友人や知人に紹介してもらう
それぞれで特徴やメリットなどが異なるので確認しておきましょう。
インターネットで探す
最近ではインターネットを使って不動産屋を探すのが主流です。
具体的には、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、「地域名 不動産屋」と検索して、近くの不動産屋を調べましょう。
検索結果上のGoogleマップを活用すれば、不動産屋までの距離を把握できるだけでなく、外観や室内写真まで閲覧できます。
さらに、レビュー評価も見られるため、不動産屋のリアルな評価や口コミも参考にできます。
地元の情報誌やチラシを活用する
地元の情報誌やチラシなどには、地元密着型の不動産屋が最新の物件情報やサービスを掲載しています。
特に、地域の情報誌は、地元の生活情報やイベント情報とともに不動産情報が掲載されているため、地域の雰囲気や環境を知るきっかけにもなります。
また、ポスティングされるチラシには、インターネット上では見つけにくい未公開物件やお得な情報が含まれているケースも少なくありません。
これらの情報をチェックすることで、地元に精通した信頼できる不動産屋を見つけやすくなります。
現地の店舗を訪問する
現地の店舗を訪問することで実際の対応や店舗の雰囲気を味わえるため、優良かどうかを肌で感じられます。
訪問する際は事前に電話で予約を取り、希望する条件を伝えておくと、スムーズに対応してもらえます。
訪問の時間帯は、午前中や午後の早い時間が混雑を避けられるのでおすすめです。
訪問した際は、担当者の態度や言動、不動産知識の有無などをチェックするのが大切です。
これらのポイントを押さえて店舗を訪問することで、信頼できる地元の不動産屋と出会えるでしょう。
友人や知人に紹介してもらう
すでに友人や知人が利用している不動産会社であれば安心感があり、担当者と初対面でもスムーズに話が進みやすくなります。
また、紹介者の名前を伝えることで、不動産屋側も親身になって対応してくれることが多いです。
特に不動産屋探しが初めての方は、どこに依頼すればよいか悩み、失敗してしまう人も少なくありません。
その点、友人や知人からの紹介であれば優良な不動産屋の可能性が非常に高くなるのでおすすめです。
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【売買】地元の不動産屋に依頼するメリット
不動産売買において、地元の不動産屋に依頼することで以下のメリットを受けられます。
- 適正な価格設定をしてくれる
- 独自のネッ トワークがある
- 仲介手数料の値引きに応じてくれる場合がある
適正な価格設定をしてくれる
地元の不動産屋は、地域の市場動向や周辺の取引事例に詳しく、物件の価値を正確に評価してくれるのが特徴です。
大手の不動産屋よりも地域についての知識が豊富なため、高すぎず低すぎない、適正な価格を設定してくれます。
不動産売却において、価格設定が高すぎると買い手が付かず、安すぎると損をしてしまいます。
その点、適正な価格設定ができれば買い手を見つけやすくなり、スムーズな売却を実現できます。
独自のネットワークがある
地元の不動産屋は、独自のネットワークにより、地元の地主や住民との強い繋がりが築かれています。
その結果、他では得られない新鮮な物件情報や未公開の売買情報を提供してもらえやすいのが特徴です。
また、地域の特性や環境についても詳しく、治安や学校区、生活利便性など、生活に直結する情報も的確に教えてくれます。
これらの情報は不動産購入において非常に役立つため、理想の不動産に出会える可能性も高くなると言えるでしょう。
仲介手数料の値引きに応じてくれる場合がある
地元の不動産屋は、大手と比べて柔軟性に優れているため、非公開物件の紹介や仲介手数料の値引きなど、特別な対応にも応じてくれる場合があります。
大手は仲介手数料の値引きに応じてくれないケースが多いため、売買にかかる費用を少しでも抑えたい方は地元の不動産屋へ依頼した方がよいでしょう。
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【賃貸】地元の不動産屋に依頼するメリット
不動産賃貸において、地元の不動産屋に依頼することで以下のメリットを受けられます。
- 希望に合った物件を見つけやすくなる
- 地域特有の情報を提供してくれる
- 親身に対応してくれる
希望に合った物件を見つけやすくなる
地域密着型の不動産屋は、そのエリアの情報に詳しく、未公開の物件や掘り出し物件を紹介してくれる場合があります。
大手では扱っていない物件を多く紹介してくれるケースもあるため、より希望に見合った物件が見つかるかもしれません。
地域特有の情報を提供してくれる
地元密着型の不動産屋は、そのエリアに精通しており、周辺環境や生活利便性、治安など、インターネット上では得られない詳細な情報を持っています。
例えば、新駅や商業施設建設の情報、治安についても細かく教えてくれる場合があります。
特に、初めての土地で暮らす場合は不安を抱きがちです。
その点、地元の不動産屋なら親身になってさまざま情報を教えてくれるので安心して暮らせるでしょう。
親身に対応してくれる
地元の不動産屋は、顧客一人ひとりの希望や状況を丁寧に聞いてくれる傾向があります。
大手よりもフレンドリー且つ親切に対応してくれるため、より安心して物件選びができるでしょう。
さらに、契約後も継続し てサポートしてくれるため、入居後のトラブルや疑問にも迅速に対応してもらえます。
地元の不動産屋を探す際のポイント
地元の不動産屋を探す際は以下のポイントを押さえましょう。
- 口コミや評判を確認する
- 過去の実績を確認する
- 宅建業免許の更新回数を確認する
- 実際に訪問して雰囲気を確認する
それぞれを詳しく解説します。
口コミや評判を確認する
インターネット上のレビューサイトやSNSでの評価や口コミをチェックし、実際の利用者の声を参考にしましょう。
利用者の口コミは、不動産屋のホームページには掲載されていないリアルな声であり、その不動産屋の「本当の評価」を把握できます。
ただし、口コミの数が少ない場合や極端に良い・悪い評価のみの場合は、情報が偏っている可能性があります。
また、サクラによる偽の口コミが混在しているケースも考えられるため、複数のサイトで情報を比較し、総合的に判断することが大切です。
過去の実績を確認する
過去の取引実績や運営歴などを確認することで、その不動産屋の信頼性を把握できます。
具体的には、公式ウェブサイトや口コミサイトで取引実績や利用者の評価を調べてみましょう。
また、地元の地主や住民とのつながりが深い不動産屋は、一般には出回らない優良な物件情報を持っている場合があります。
さらに、長年にわたり地域密着型で営業している不動産屋は、その地域の特性や将来の発展性についても詳しく、適切なアドバイスを提供してくれるでしょう。
宅建業免許の更新回数を確認する
宅建業免許の更新回数を確認することで、不動産会社としての営業歴を把握できます。
これは不動産事務所内の 見やすい場所に以下のように掲示されています。
括弧内の数字は免許の更新回数を示しており、免許は通常5年ごとに更新されるため、数字が大きいほど長く営業しているということです。
ただし、事務所の所在地変更や法人化などで数字がリセットされる場合もあるため、更新回数だけで信頼性を判断するのは避けましょう。
また、免許番号が(1)の不動産会社でも、元々在籍していた会社で実績を積んだ人が独立して独立開業するケースも非常に多いです。
「不動産業界では、優秀な人ほど独立する」とも言われています。
免許番号の更新回数は、あくまでも一つの情報として捉えることが大切です。
実際に訪問して雰囲気を確認する
実際に店舗を訪問すると、店舗の清潔さやスタッフの対応、その会社の信頼性やサービス品質を感じ取れます。
訪問した際は、スタッフが親身に相談に乗ってくれるか、質問に丁寧に答えてくれるかなどをチェックしましょう。
また、店舗の立地や周辺環境も確認することで、その不動産屋が地域に根ざしているかを判断できます。
ホームページだけでは不動産屋の情報を把握しきれないため、時間を作って一度訪問してみましょう。
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地元の不動産屋と大手の不動産屋との違い
地元の不動産屋と大手 の不動産屋には以下のような違いがあります。
- 実績に差がある
- 得意・不得意がある
- 宣伝力に差がある
- 大手は営業マンの質にばらつきがある
- アフターサービスに差がある
依頼先で悩んでいる方は参考にしてみましょう。
実績に差がある
大手は豊富な資金力と広範なネットワークを活かし、全国的な知名度と集客力を持っています。
これにより、多くの顧客情報を保有しており、幅広い年齢層の買い手にアプローチできるのが特徴です。
一方、地元の不動産屋は特定の地域に密着し、そのエリアの売買事情やニーズを深く理解しています。
地域特性への理解や独自のネットワークを強みとしており、地元ならではの情報や顧客とのつながりを持っています。
そのため、売却を考える際には物件の特性や希望する売却条件に応じて、これらの違いを理解し、適切な不動産屋を選ぶことが重要です。
得意・不得意がある
大手は豊富な資金力と宣伝力を持ち、広範囲での集客や多様な物件の取り扱いが得意です。
一方、地元の不動産屋は地域特性への深い理解や独自のネットワークを活かし、地元密着型のサービスを提供します。
ただし、大手は地域特性の理解が浅い場合があり、地元の不動産屋は広告力や集客力で劣ることがあります。
宣伝力に差がある
大手の不動産会社は豊富な資金力を活かし、テレビCMや大規模な広告キャンペーンを展開でき、ネームバリューに惹かれて依頼者も集まりやすい傾向にあります。
そのため、不動産売却においては、地元の不動産屋よりも多くの人に物件情報を 届けられる可能性があります。
一方、地元の不動産屋は地域密着型の営業をおこない、地元の人々との強いネットワークを持っています。
そのため、地域特有の情報やニーズに応じた宣伝活動が得意です。
例えば、地元の掲示板や地域イベントを活用して、効果的に物件を紹介できます。
大手よりも地元に特化した宣伝方法のため、地元の人と取引したい人に向いています。
大手は営業マンの質にばらつきがある
大手の不動産屋はスタッフの数が多いため、経験豊富な人もいれば、まだ知識や経験が浅い人もいます。
そのため、担当者によってサービスの質にばらつきがある場合があります。
一方、地元の不動産屋では地域に密着し、経験豊富なスタッフが多く在籍しているケースが一般的です。
そのため、より親身で丁寧な対応を期待できる場合が多いです。
不動産売買は担当者の質によって成功するかどうか決まるほど重要なため、不動産屋選びだけでなく担当者の質にも着目しましょう。
アフターサービスに差がある
大手は、全国的なネットワークと豊富な資金力を活かし、契約後のサポート体制が充実しています。
例えば、24時間対応のコールセンターや引っ越し業者の紹介、住まいに関する各種相談サービスなど、多岐にわたるサポートを提供しています。
一方、地元の不動産屋は、地域密着型の営業スタイルが特徴です。
そのため、地域特有の情報や人脈を活かしたきめ細やかな対応が期待できますが、アフターサービスの内容や範囲は会社によって異なります。
大手のような全国 規模のサービスは難しい場合が多いですが、地元ならではの迅速な対応や地域に根ざしたサポートを提供している場合もあります。
フランチャイズと大手の違い
「住友不動産ステップ」「三菱地所リアルエステート」「野村不動産ソリューションズ」などが大手不動産会社に該当する一方で、「ハウスドゥ」「センチュリー21」「ホームメイトFC」「LIXIL ERA」など、フランチャイズ傘下の不動産会社は、基本的に全て独立の企業です。
つまり、同じ「ハウスドゥ」の看板を掲げていても、運営元の会社はそれぞれ違う企業です(1つの会社が多店舗展開しているケースはある)。
規模とブランド力が違う
大手は、全国的な知名度と豊富な資金力を持ち、広範な広告展開や多店舗展開が可能です。
一方、フランチャイズの不動産会社は、地域密着型のサービスを提供し、地元のニーズに応じた柔軟な対応が得意です。
フランチャイズ加盟店は、本部のブランド力やノウハウを活用しつつ、独立した経営をおこないます。
そのため、初期投資や運営コストを抑えながら、大手の看板を利用できるメリットがあります。
サービスの提供範囲に差がある
大手の不動産会社は、売買や賃貸の仲介、物件管理、リフォームなど、多岐にわたるサービスを自社で一貫して提供するのが一般的です。
一方、フランチャイズの不動産会社は、本部のブランド力やノウハウを活用しながら、店舗独自のサービスを展開します。
提供するサービスの内容や範囲は、加盟するフランチャイズの方針や各店舗の経営方針によって異なる場合があるのです。
そのため、利用する際は各店舗のサービス内容を事前に確認することが重要です。
フランチャイズの方が柔軟性がある
大手では、全国的なブランドイメージを守るため、店舗の運営方針やサービスが統一されることが多いです。
一方、フランチャイズの店舗は、地域の特性や顧客のニーズに合わせて、独自のサービスやプロモーションを展開しやすい特徴があります。
例えば、地元のイベントに参加したり地域限定のキャンペーンを実施したりすることで、地域密着型の営業が可能です。
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地元の不動産屋の探し方に関するよくある質問
地元の不動産屋の探し方に関する疑問をご紹介します。
街の不動産屋はなぜ潰れないのですか?
街の不動産屋が長く営業を続けられるのは、安定した収入源と地域密着の強みがあるからです。
例えば、賃貸物件の管理業務を通じて、管理手数料や家賃収入を毎月得ていることなどです。
さらに、売買や賃貸の仲介手数料といった収入も加わり、収益のバランスを取っています。
また、地域に根ざした信頼関係を築くことで、地元の地主や住民からの紹介や依頼が増え、継続的な取引につながっています。
不動産屋が一番嫌がることは何ですか?
不動産屋が最も嫌がる行動は、突然連絡が取れなくなることです。
物件探しの途中 で音信不通になると担当者は次の対応ができず、他の顧客にも影響が出てしまいます。また、以下の行動も嫌がられます。
- 言葉遣いや態度が悪い
- いきなり仲介手数料を値切ろうとする
- 購入や売却、入居の意思がはっきりしない
これらの行動は信頼関係を損ない、スムーズな取引の妨げになります。
不動産屋へ依頼する際は十分に気を付けましょう。
土地売却や賃貸の相談もできますか?
地元の不動産屋は、土地の売却や賃貸の相談に対応しています。
地域密着型の不動産屋は地元の市場や物件情報に詳しく、柔軟な対応が期待できます。
ただし、不動産屋によって扱う不動産種別が異なり、なかには土地売買に対応していない場合があるので注意が必要です。
不動産屋のホームページを見たり直接訪れたりして対応しているか確認してみましょう。
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まとめ
地元の不動産屋の探し方や大手との違いを解説しました。
最近ではインターネット上で探すのが主流であり、家にいながら手軽に地元の不動産屋を見つけられます。
ほかにも、チラシや広告を見たり店舗を訪れたりして探すのも一つの方法です。
なかにはホームページを作っていない不動産屋もあるため、一定のエリアを実際に見て周ることで優良な不動産屋を見つけられるケースもあります。
地 元の不動産屋は、大手と比べてその地域ならではの特性を理解している傾向があるため、大手では扱っていない物件を紹介してくれる場合があります。
また、より親切丁寧に対応してくれるため、大手にはない魅力を感じられるでしょう。
不動産売却や購入を検討している方は、ぜひこの記事を参考にして地元の不動産屋を見つけてみてください。