注文住宅を建てるためには土地が必要ですが、土地探しの段階でつまずく人は多いものです。
理想の土地が見つからない・気になっていた土地が迷っている間に先に買われたなどで、土地探しが難航すると年単位で土地探しとなるケースもあります。
一方、簡単に土地を見つけて家を建てるケースもあるものです。
土地探しをスムーズに進めるには、土地探しのポイントを押さえる必要があります。
この記事では、注文住宅の土地探しをうまく進めるポイントや、うまくいかないときの対処法を分かりやすく解説します。
土地探しは家づくりにおける最初の大きな関門
新築で家を購入する方法としては、注文住宅か建売住宅という選択肢があります。
このうち、注文住宅で家を建てる場合は前提として建てるための土地が必要です。
相続した土地がある場合や、親から土地をもらうなどで土地を所有しているケースを除き、注文住宅を建てるためには土地探しがスタートになります。
建てられる家は土地によって、高さや大きななどさまざまな制限を受けるため、土地が決めらないと間取りなどを具体的に決められません。
仮に、土地より先に建築プランを具体的にしていても、土地が決まると建てられないとなって振出しに戻る恐れがあります。
このように、注文住宅づくりで土地探しは第一歩であり、その一歩に時間がかかるとなかなかゴールにたどり着けなくなってしまうのです。
とはいえ、土地探しは難航しやすいステップでもあります。
なかには2~3年かかっても理想の土地が見つからない、土地探しに疲れたという声も珍しくありません。
ただ、土地探しはポイントを押さえれば効率的に進めることが可能です。
良い土地がなかなか見つからない、これから土地を探すといった方は、ぜひポイントを押さえて理想の土地を見つけられるようにしましょう。
土地探しをうまく進めるためのポイント
土地を探す際には、以下の3つのポイントを押さえることが大切です。
- 家族で話し合う
- 優先順位を決める
- すべてが満点の土地は存在しない
それぞれ見ていきましょう。
家族で話し合う
家族で住む土地を探すなら、家族の希望条件を洗い出しておくことが重要です。
家族に合った土地は、家族がどのような生活をしたいかによって異なってきます。
たとえば、子育ての環境を重視するなら学区や周囲の教育施設、治安の良さなどが重要になり、便利さを重視するなら商業施設や駅が近いことがポイントになります。このように、重視する点によって適した土地は違ってくるものです。
また、家族であっても希望条件が同じとは限りません。
自分の意見だけで土地探しを進めると、購入前になって家族から反対を受ける可能性もあるでしょう。
まずは、家族で土地の希望を話し合っておくことが大切です。
この際、土地に限定するのではなく理想のライフスタイルや将来像を含めて話し合うと、生活イメージが具体的になり土地の条件も絞りやすくなります。
優先順位を決める
土地への希望をすべて洗い出したら、条件に優先順位をつけることも重要です。
優先順位が決めにくい場合は、これだけは譲れないポイントを先に明確にしておくと順位を付けやすくなります。
優先順位が明確になっていると、候補地が見つかったときに判断しやすくなるでしょう。
すべてが満点の土地は存在しない
希望条件すべてを満たす100点満点の土地は基本的に存在し ません。
立地は良くても予算がオーバーする、立地も広さも十分だけど形が悪いといったケースはよくあります。
「100点満点じゃないからだめ」と考えると、なかなか土地は決まりません。
「希望条件のうち6~7割満たしているからOK」「譲れないポイントをクリアしているならOK」と、柔軟に考えることが重要です。
優先順位や譲れないポイントを明確にしておくと、気になる土地が見つかったときに現実的に判断でき妥協しても満足いく土地選びができるでしょう。
土地が見つからないときの対処法
土地がどうしても見つからないときは。以下の対処法を試してみるとよいでしょう。
- 時期を改める
- 更地以外の物件も候補にする
- 複数の不動産会社に問い合わせする
それぞれ解説します。
時期を改める
なかなか土地が見つからず体力的・精神的に支障が出ているなら、一度土地探しを休むのも1つの方法です。
疲れた状態で無理に土地を探しても、なかなかうまくはいきません。
とにかく家が欲しいと土地探しに固執して妥協した土地を選んでも、満足いく生活ができなければ意味がありません。
一旦土地探しを休んでみると、やっぱり土地を探して家を建てたいと熱意が戻る、新たな視点が浮かぶといった可能性もあるでしょう。
住み替えや転勤でどうしても土地が欲しいという場合でも、いったん賃貸を利用するという選択肢もあるものです。
また、時期を改めることで新たな物件が出てくるケースもあります。
土地探しを休んでいる間も不動産会社には「いい土地があったら教えて欲しい」と伝えておくと、休んでいる間にいい土地を逃す心配もなくなります。
更地以外の物件も候補にする
更地だけが土地ではありません。
古家付き土地や中古物件を探して、家を解体し新築するという選択肢もあります。
とくに、古家付き土地は家の解体が前提となるので、通常の土地よりも安く購入できます。
中古物件でも築年数が古いものであれば、価格交渉で下がる可能性があるでしょう。
物件の状態が良ければ、フルリノベーションという選択肢もあります。
また、ハウスメーカーにこだわりがないなら、建築条件付き土地を視野に入れるのもよいでしょう。
建築条件付き土地はハウスメーカーや着工時期の制限を受けますが、制限に問題がないのであれば土地を安く購入できるというメリットがあるのでおすすめです。
このように、土地には更地以外にもさまざまな選択肢があるので視野を広げて探してみると、思わぬ好条件の土地に出会える可能性があるでしょう。
▼関連記事:建築条件付き土地とは?
複数の不動産会社に問い合わせする
インターネットに出回っているのが、すべての売出中の土地ではありません。
不動産会社によっては、インターネットに掲載していない独自の土地を持っている可能性があるので、問い合わせてみるのもおすすめです。
不動産会社に相談すれば、新たな視点で条件の良い土地を提案してくれる可能性もあります。
また、問い合わせる際には1社だけでなく複数社に問い合わせることがおすすめです。
複数の不動産会社に問い合わせるとより土地情報が集まりやすくなり、理想の土地に出会いやすくなるでしょう。
土地を探しているなら、イエカイがおすすめです。
イエカイは、不動産会社が所有する不動産を掲載するサイトです。
売主である不動産会社と直接取引するので、仲介手数料がかからずコストを抑えた購入ができます。
不動産会社所有の土地だけでなく、リフォーム前後の物件や新築物件など多数の不動産を紹介しているので、ぜひ利用してみてください。
土地が見つからないことに関するよくある質問
最後に、土地が見つからないことに関するよくある質問をみ てみましょう。
土地探しに疲れたらどうすればいい?
土地探しに疲れているなら、一度土地探しを休んでみるのも1つの方法です。
疲れた状態で探しても、満足いく土地は見つからないでしょう。
また、希望の土地の条件を見直してみたり、エリアや不動産の種類を広げてみたりすると、スムーズに見つかる場合があります。
100点満点の完璧な土地を探そうとすると、なかなか見つからず焦りや疲れが出やすくなります。
妥協できるポイントや譲れないポイントを明らかにし、「このくらいならいい」という気持ちで探すことも大切です。
住みたい場所に土地がない場合はどうすればいい?
不動産会社は広告に掲載していない土地を持っている可能性があるので、問い合わせてみるとよいでしょう。
また、更地ではなく中古物件や古家付き土地も候補に入れると見つかる可能性があります。
住みたい場所についても、妥協できる範囲までエリアを広げてみることも大切です。
土地の探し方に裏ワザはある?
希望のエリアを自分の足で歩いてみると、売りに出ていない空き地に出会えることがあります。
もし気になる空き地があれば、法務局で登記簿の情報を取得し所有者や不動産会社に問い合わせると、購入できる可能性があるでしょう。
また、訳あり土地を気にしないのであれば候補に入れるのもおすすめです。
ただし、理由によっては土壌汚染で購入後に改良費が高額になるといったケースもあるので、慎重に検討する必要があります。
▼関連記事:土地探しを依頼する不動産屋の選び方を解説します
まとめ
土地が見つからないと注文住宅づくりを進められません。
土地を探す際には希望条件に優先順位をつけ、妥協できる範囲を明確にしておくと、効率よく土地探しができます。
不動産会社は広告に掲載していない独自の土地を所有しているケースも多いので、インターネットだけでなく複数の不動産会社に問い合わせてみるとよいでしょう。
また、古家付き土地や中古物件など視野を広げるのも1つの方法です。
信頼できる不動産会社のサポートを受けながら、満足のいく土地が見つけられるようにしましょう。