マイホームを将来的には売却したいなと思っているのですが、その為にはどんなことから準備を始めればいいのでしょうか?
いつか売却したいと考えているのなら、売却する時期についてはしっかりと決めておいた方がいいでしょう。
今すぐに売却したいわけではないのですが、時期についてすでに考えなくてはいけないのですか?
はい。不動産の売却は、ほんの数年タイミングがずれただけで、成約価格が大きく異なってくるからです。
タイミングがずれるとそこまで価格に変動があるのですね…!数年先だとしても、今からベストなタイミングだけは把握しておきたいです。
先にタイミングだけ見極めておけば、逆算してしっかりと戦略を立てた上で売却活動も進められますね!早速、不動産の売却に適した時期とはいつなのか、そのタイミングを探っていきましょう。
なぜ新築の不動産は5年以内に売却してはいけないのか
新築の物件は、1年以内で売却したとしても確実に10%以上価格が下がります。
また新築1年目で売却されることはめったにないことですから、たとえ海外への転勤が理由であったとしても、事故物件の疑いをもたれてしまう点も価格を大きく下げる理由になっています。
新築から1年目の売却は極端だとしても、5年以内の売却も望ましいものではありません。
まずは、その理由から押さえていきましょう。
新築の不動産は固定資産税のメリットがある
家を購入した場合、新築の戸建て住宅は3年間、新築マンションは5年間、固定資産税が2分の1に減額されます。
さらに長期優良住宅に認定された住宅だと減額期間が2年間延長されます。
減額は新築からの一定期間のみですから、この期間は物件を所有しているメリットがあります。
5年以内の売却だと損失がでても税金が戻ってこない
不動産を売却して損失した場合、税金が還付される制度がありますが、これは所有期間が5年以内の売却には適用されません。
住宅ローンのあるマイホームを住宅ローンの残高を下回る価額で売却して損失が発生したときは、その損失額をその年の所得から控除することができます