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月々5万円返済の住宅ローンで買える家はいくら?金利による借入額の差や目安の年収を解説

マイホームを購入する際に、住宅ローンを組む人がほとんどではないでしょうか。しかし、金融機関の厳しい審査に無事通過して夢のマイホームを手に入れたとしても、毎月の返済が気になる人は多いはずです。

そこで当記事では、月々5万円の返済額で、どの金額帯の物件が購入できるかを解説します。

月々5万円の返済で購入できる物件価格の目安(35年ローンを想定)
金利0.6%:約1,893万円
金利1.0%:約1,771万円
金利1.5%:約1,633万円
このページの目次
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月々5万円返済の住宅ローンで買える物件価格は?

住宅ローンの返済額を月々5万円で抑えた場合、どの程度の物件を購入できるかが気になるはずです。以下では、金利が異なる3つのケースで、借入可能額、利息合計、総返済額がいくらになるかを解説します。

1.住宅ローンの金利が0.6%の場合

現在、住宅ローンを変動金利で利用している方には、0.5~0.8%程度の金利が設定されています。

住宅ローンの金利が0.6%と低い水準で借り入れできる場合、月々5万円の返済で借入できる目安の金額は次のようになります。

ローン年数借入可能額(万円)利息合計(万円)総返済額(万円)
25年約1392約90約1500
30年約1646約128約1800
35年約1893約173約2100
住宅ローンシミュレータ
物件価格
万円
頭金
万円
金利(年)
%
返済期間
月々の支払額:49,981
(総支払額:20,991,881円)

低金利のメリットは、総返済額を抑えられる点です。

同じ総返済額でも、金利が高い場合に比べて利息の負担が少ないため、多く借入れることが可能になります。

ただし、低金利ローンの多くは変動金利を選択している場合がほとんどです。金利が将来的に上昇した場合、月々の返済額が増える可能性があるため、家計に影響を与えるリスクがあります。

2.住宅ローンの金利が1.0%の場合

住宅ローンの金利が1.0%のケースは、比較的平均的な金利水準といえるでしょう。この条件では、月々5万円の返済額で借りられる金額は次のようになります。

ローン年数借入可能額(万円)利息合計(万円)総返済額(万円)
25年約1326約173約1500
30年約1554約245約1800
35年約1771約328約2100
住宅ローンシミュレータ
物件価格
万円
頭金
万円
金利(年)
%
返済期間
月々の支払額:49,993
(総支払額:20,996,975円)

金利1.0%の場合、0.6%よりも借入可能額が減り、利息合計が増加します。変動金利を選ぶ場合、0.6%同様に金利上昇のリスクがある点に留意しましょう。

3.住宅ローンの金利が1.5%の場合

フラット35など、全期間固定金利型の住宅ローンは、現在1.5%程度の金利が適用されています。

この場合、借入可能額が減少して利息の負担がさらに大きくなります。

ローン年数借入可能額(万円)利息合計(万円)総返済額(万円)
25年約1250約249約1500
30年約1448約351約1800
35年約1633約467約2100
住宅ローンシミュレータ
物件価格
万円
頭金
万円
金利(年)
%
返済期間
月々の支払額:50,000
(総支払額:20,999,966円)

返済期間を35年に設定した場合、金利0.5%と比較すると借入可能額は250万円ほど減少し、利息負担は150万円程度減少します。

高金利では、総返済額のうち利息が占める割合が大きくなります。

その結果、借入可能額が減少する点に注意しましょう。

月々5万円返済した場合の年収別の負担率

住宅ローンを利用する際に、金融機関は申込者の返済負担率を重視しています。

以下では、返済負担率とはなにか、月々5万円の返済額が家計に対してどのような影響を及ぼすかについて解説します。

年間返済額はどう計算される?

月々の返済額が5万円の場合、年間の返済額は次のように計算されます。

年間返済額=月々の返済額×12ヶ月

今回の場合は、

年間返済額=5万円×12ヶ月=60万円

つまり、返済額を月々5万で設定した場合、年間の返済額は一律で60万円となります。この年間返済額が家計に与える影響を判断するために「返済負担率」を指標とします。

返済負担率とは?

返済負担率とは、住宅ローンを返済する金額が年収に占める割合を示す指標です。返済負担率を明確にすることで、月々の返済が家計にどの程度の影響を与えるのかを判断することが可能です。

返済負担率の計算は、次のように行います。

返済負担率(%)=年間返済額÷年収×100

一般的に、返済負担率は低いほど家計に与える負担は小さくなります。逆に返済負担率が高いと、生活費や他の支出に余裕がなくなる可能性があります。

適正な返済負担率

各金融機関で異なりますが、住宅ローンを利用する際、審査を通過する返済負担率の目安は「25%~35%以下」とされています。

ただし、審査に通っただけでは十分ではありません。なぜなら、無理な借入をすると返済が続けられないだけでなく、自宅を手放すことになるかもしれないからです。

無理なく返済を続けるためにも、以下を参考に適正な返済負担率を設定しましょう。

返済負担率負担の程度
返済負担率が20%以下負担が軽い。老後の資金を貯蓄したり、生活費に余裕を持たせながら無理なく返済を続けることができます。
返済負担率が20%~25%標準的な負担。計画的に返済すれば生活に大きな支障は出にくいです。
返済負担率が30%以上負担が重い。生活費やその他の支出に影響が出やすく、予期せぬ出費への対応が難しくなる場合があります。

年収別の返済負担率の目安

年収別に月々5万円の返済をした場合、返済負担率は以下のようになります。

年収300万円の場合

年収300万円で月々の返済が5万円であれば、返済負担率は20%となります。

この負担率は、住宅ローンを借りても無理なく返済を続けられる範囲といえます。

ただし、生活費や固定費(食費や光熱費、通信費など)が多い家庭では、突発的な出費に対応しづらくなるかもしれません。

家計に余裕がないと感じたら、必要に応じて生活費を見直しましょう。また、将来の出費に備えて貯蓄を積極的に行うことをおすすめします。

年収400万円の場合

年収400万円で月々の返済が5万円であれば、返済負担率は15%になります。

この負担率は、家計に十分な余裕がある理想的な範囲です。貯蓄や趣味、教育費にも資金を回すことができるでしょう。

自己資金に余裕がある場合は、繰り上げ返済で早期の完済を目指したり、将来の金利上昇に備えて貯蓄も検討しても良いかもしれません。

年収500万円以上の場合

年収500万円以上で月々の返済が5万円であれば、返済負担率は12%になります。

この負担率は、資金面で非常に余裕があり、家計への影響は極めて限定的だといえるでしょう。

自己資金に余裕があるなら、以下のような方法を検討しても良いかもしれません。

  • 借入額を増額して高額な物件を購入する
  • 頭金を多く用意して利息の負担を減らす
  • 繰り上げ返済をして早期の完済を目指す
  • 将来の生活費や老後に備えて貯蓄をする

自己資金に余裕があるからこそ、幅広い選択肢から選ぶことができます。

住宅ローンの金利タイプと選び方

変動金利、固定金利、期間固定変動金利の違い

借り入れから一定期間は固定金利で返済を行い、その後変動金利に移行するタイプもあります。

住宅ローンの金利タイプには大きく分けて「固定金利」と「変動金利」の2種類があります。

それぞれに特徴があり、選び方によって月々の返済や家計への影響が大きく変わります。

以下では、固定金利と変動金利の特徴と、どのようなポイントで選べば良いかを詳しく解説します。

固定金利の特徴と選ぶポイント

固定金利は、返済期間中の金利が一定に固定されるタイプです。固定金利には、以下のような特徴があります。

固定金利の特徴①:返済額が一定

契約時に決められた金利が一定期間、もしくは返済が終わるまで変わりません。市場の金利に影響を受けないため、毎月の返済計画が立てやすいのが最大のメリットです。

固定金利の特徴②:初期金利が高め

金利が安定しているため返済がしやすい一方で、変動金利よりも初期金利が高く設定されています。返済期間が短い場合や、総返済額を重視する場合には変動金利より不利になることがあります。

固定金利の特徴③:2種類から選択できる

固定金利には「固定期間選択型」と「全期間固定型」の2種類があります。

固定期間選択型は、5年や10年など短期間だけ金利を固定し、その後は変動金利に切り替えることが可能です。金利が安くなったタイミングで切り替えることで返済が楽になる点がメリットと言えます。

一方の全期間固定型は、返済が終わるまで固定金利が続きます。市場の金利が上がってもローンの適用金利は変化しないため、安定した返済が可能になります。

固定金利が向いている人

固定金利は、金利が一定に保たれるのが最大のメリットです。

しかし、初期金利が高くなると言ったデメリットもあるため、誰にでも合っているとはいえません。そこで以下では、固定金利が向いている人の特徴を解説します。

将来の金利上昇が不安な人

変動金利の場合、金利が上昇すると毎月の返済額が増えて、家計を圧迫する可能性があります。

例えば、返済期間が20年、30年以上の場合、金利が1%上がるだけで総返済額も大幅に増えてしまいます。このような金利上昇のリスクを避けたい人は、固定金利を選択すると良いでしょう。

安定した家計管理を重視してる人

金利の低さよりも安定した家計管理を重視している人は、固定金利がおすすめです。変動金利は金利が低く、返済がしやすいという利点があります。

しかし、いつ金利が上がるか分からないうえに、実際に上昇すると返済計画も大幅に変更しなければならなくなります。

その点、固定金利であれば金利が一定で変動がないため、計画が立てやすいのが最大のメリット。安定した家計管理を重視している人には最適な金利タイプといえるでしょう。

初めて住宅ローンを利用する人

住宅ローンを利用した経験がなく、返済計画を立てることに慣れていない初心者にも、固定金利は向いています。

変動金利を選ぶと、金利変動の影響を避けるために常に市場の動向をチェックしていなければいけません。また、金利が上がった時に備えて貯蓄や生活費の見直しもする必要があるでしょう。

初めて住宅ローンを利用する人だと、どうしていいか分からないためとても大変です。

固定金利であれば、返済額が一定で返済計画も立てやすいため、住宅ローン初心者でも安心して利用できるでしょう。

変動金利の特徴と選ぶポイント

変動金利の特徴①:初期金利が低い

変動金利の最大の魅力は、固定金利と比較して初期金利が低い点です。例えば、固定金利が1.5%の場合でも、変動金利は0.5%〜1.0%程度と設定されることが一般的です。

変動金利ならではの低金利のおかげで、住宅ローンの月々の返済額を大幅に抑えられます。特に短期間で完済を目指す予定の人は、固定金利に比べて総返済額を抑えられる可能性があります。

ただし、初期金利が低いからといってすぐに選ぶのはNG。まずは変動金利について正しく理解して、将来的に金利が上がるリスクを考慮しましょう。

変動金利の特徴②:常に市場のチェックが必要

変動金利は、半年ごとに金利の見直しが行われます。市場の動向次第では金利が変動して、返済額に多大な影響を与える点に注意が必要です。

例えば、金融政策や経済状況によって金利が上昇すると、返済額が増加する可能性があります。反面、金利が下がる場合には利息の負担が減り、返済額を抑えられるメリットが生じます。

ただし、こうした変動を予測し続けるには、常に市場の動きに注意を払う必要があります。

変動金利の特徴③:金利の上下で総返済額が変わる

変動金利の最大のメリットは、低金利時であれば利息が低く抑えられる点です。しかし、金利が上昇すると返済額が増えるリスクもあります。

例えば、住宅ローンを契約した時の金利は1.0%だったとしても、後々の金利が1.5%に上昇すると月々の返済額や総返済額が増加します。

その反面、金利が0.5%に下がると総返済額が減少するため、返済にかかる負担も軽くなります。

そのため、金利が下がったタイミングで変動金利を選択すれば、返済にかかるコストを抑えられるのは変動金利ならではの利点と言えるでしょう。

変動金利が向いている人

変動金利は市場の動向に合わせて金利が変動するといった特徴があります。金利の上下によって総返済額に大きな影響を与えるため、正しい知識がなければ損をする恐れもあります。

そこで以下では、変動金利を上手に扱える人の特徴を解説します。

短期間でローンを完済する予定の人

変動金利は、短期間で住宅ローンを返済する予定がある人にピッタリです。変動金利は固定金利よりも初期金利が低いため、短期間で完済できるなら総返済額を抑えられます。

例えば、返済期間が10年〜15年程度であれば、金利が上昇する前に返済を終えられるでしょう。

頭金を多く用意できる、もしくは繰り上げ返済をする予定があるなら、変動金利を選ぶことでコストを大幅に削減できます。

ただし、返済期間が長期に及ぶ場合は、金利が上昇する可能性を考慮した備えが必要です。

市場金利の動向をチェックできる人

変動金利は市場金利の動向を逐次チェックし、必要に応じて対策を講じられる人に向いています。

変動金利は基本的に、半年ごとに金利が見直されます。このタイミングで返済額が変更される可能性があるため、常にアンテナを張っておく必要があるのです。

経済状況や市場金利をチェックして、金利が上昇する兆候が見られた場合、繰り上げ返済や借り換えをすることでリスクの軽減に繋がります。

定期的に情報収集を行い、金利の上昇をいち早くキャッチして対策を取れる人にこそ、変動金利は向いているといえるでしょう。

初期費用とローンの返済額を抑えたい人

変動金利は初期金利が固定金利よりも低く設定されているため、月々の返済額を抑えたい人に向いています。

例えば、固定金利が2.0%で変動金利が0.5%〜1.0%だとすると、同じ借入額でも月々の返済額が安くなります。

住宅を購入した後に生活費に余裕をもたせたり、貯蓄をしたい人には最適な選択と言えるでしょう。ただし、金利が上昇すると返済額が増える点に留意して下さい。

金利上昇のリスクを正確に把握して、しっかりと対策が取れる人に変動金利は向いています。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。今回は、月々5万円の返済で住宅ローンを借入れた場合、年収や金利によってどの程度の物件を購入できるかを解説しました。

金利が低い時に住宅ローンを借入れることで、借入可能額が増えて総返済額が抑えられます。その反対に、金利が高いと利息の負担が大きくなり、購入できる物件も限られてしまう点に注意しましょう。

また、月々5万円の返済額が適切かどうかは、収入に応じた返済負担率をもとに判断する必要があります。一般的には、返済負担率が25%以下であれば無理のない範囲とされています。

月々5万円の住宅ローンを無理なく返済するためにも、年収や家計の状況をしっかりと把握する必要があります。そのうえで、返済負担率を25%以下に抑えつつ、最適な金利タイプを選ぶのがおすすめです。

執筆者
イエウリ編集部
イエウリ編集部

私たちは、日本最大級の不動産売却プラットフォーム「イエウリ」および、仲介手数料無料で不動産会社から物件を購入できる「イエカイ」を運営しています。売買主が抱える情報の非対称性をテクノロジーによって解決し、安心して住宅の売買ができる世界をつくります。 編集責任者:倉本匠

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